焼き立てパンのアーリンモーニング(志免町)【かすや通信取材記事】
志免町の焼きたてパンのお店、アーリーモーニングの白石さんに湯捏ね(ゆごね)食パンについてお話をお聞きしました。
このお店の食パンは湯捏ね(ゆごね)食パンと名付けられています(160円)。その理由は、名前の通り、お湯で生地を捏ねているからだそうです。通常は水で生地を捏ねるのですが、お湯で捏ねると一日たっても焼きたてのしっとり感が残りやすいのだそうです。湯捏ね食パンは、ただお湯を使うだけでなく、一日分余計に手間がかかります。まず、1日目に生地の半分の量をお湯で捏ねます。一晩寝かせて、次の日に残りの分量を加えて、本捏ねをするそうです。お湯を使って一日寝かせることにより、通常の捏ね方より吸水率がアップし、その分しっとりするのだそうです。
お店は2011年にオープンしましたが、食パンの湯捏ねに取り組まれたのは、2013年の冬からです。店名のアーリーモーニングは、「パンがいちばん美味しいのは焼き立てだから、朝早く7時30分から開店して、できるだけ焼きたてに近い。一番おいしい状態で食べてほしい」との思いから名づけられたそうです。そんな中、朝食前に焼き立て食パンを買いに来れるのは、ごく限られた方だけで、ほとんどの方は、食パンを買った翌日の朝食に食べられるそうです。そのような中で、「少しでも多くの方に焼きたての風味が残った食パンを味わっていただきたい」との思いから、手間のかかる湯捏ね食パンに取り組まれることになったそうです。
翌日の朝、食パンをさわってみたら、本当にしっとりしていました。担当は近所に住んでいるので何度もこの湯捏ね食パンを食べていましたが、言われて初めてそのしっとりさに気づきました。お話を聞く中で、白石さんのパン造りへの情熱と「お客様に美味しく食べていただきたい」という思いが、伝わってきました。次の日からは、朝慌ただしく朝食を食べるのではなく、しっかりパン職人さんの想いとパンの美味しさを味わって食べようと思いました。
もちろん、食パン以外にもいろいろなパンがあります。「調理パンは、昼食前に売り切れてしまうことが多いのでお早めに」とのことでした。全体的に本格ハードタイプの生地を志向しつつ、固さはやや抑えめに作られています。
バレンタインにチョコのパン、秋は栗のパンなど、季節に合わせて毎月のように新作パンが登場します。定期的に通うと、思わぬ新作、試作パンに出会えるかもです。
場所は、県道68号線を走ると志免西小学校の向いの、西日本シティ銀行とセブンイレブンの間の道を入って約60メートル。住宅街の中の一軒家です。お店の前に駐車場2台あります。初めての方は入りにくいかもしれませんが、気軽にドアを開けてみてください。細い道なので、車、人の飛び出しに気を付けてくださいね。
お店の情報
店名 | 焼き立てパン アーリーモーニング |
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TEL | 092-935-8720 |
住所 | 〒811-2205 志免町別府1丁目1-37 |
交通 | 西鉄バス南里バス停徒歩2分 県道68号線を走ると志免西小学校の向いの、西日本シティ銀行とセブンイレブンの間の道を入って約60メートル。 |
営業時間 | 月~金曜 7:30~18:00 土曜 7:30~17:00 (売切れの場合は早めに閉まることがあります) |
定休日 | 日曜 |
ホームページ | https://www.facebook.com/bakeryearlymorning |
駐車場 | 2台 |
備考 |